2009年1月29日木曜日

ひらく会議アンケート 中村恩恵さん

1)
ダンスとは、何者かが他者の心に何かを訴えることを動機として自身の身体を動かすことでしょうか?
例えば、鳥が求愛の踊りをしたり、人が神に雨乞いの踊りを踊ったり、共同体における精神生活のイニシエーションとしての踊りが有ったり。
木の葉や、旗もみるものが心を動かされるときには舞っているように感じますね。
自己完結しないということで、つねにインテンションが明確に方向付けされていると思います。他者、もしくは超越的なものに向かって。
美容目的の体操とか、格技の身体訓練とはその辺りが決定的に違うと思います。
踊りの訓練は、それらのものと同じ要素も含みますが、最終目的が異なると思います。

コンテンポラリー、
言葉のテンポラリーという部分だけをとれば、「仮に今だけの状況」という感じを受けます。現在進行形の感じがします。
コンテンポラリーなものは、常に刻々とすでにコンテンポラリーではなくなっていってしまうことを覚悟に、新しいのものを開拓し続ける精神を宿していると思います。

コミュニティー、
社会の最小単位が家庭として、その次くらいのものかしら。
私にはあまり実感のないものです。
どこかに帰属することによって得られる良きもの、それによって失われるものなどということが浮かんできてしまいます。



2)私は、ごく幼少の時から踊りがライフワークであると確信を持っていたように思います。
それは、どうしてかはわかりません。
今も、わかりません。
さなかがジャンプする!
どうしてでしょう。
これまでの人生の中で、踊りを通じて魂が震えるような体験をしてきました。心が燃え立つような、自ずと心から歌が沸き起こるような、こういう原動力はどこからくるんでしょう。
人が生きたいと願う気持ちはどこからくるのでしょう。
答えは、確かではないけれど愛かと思います。

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