2009年1月30日金曜日

ひらく会議アンケート 川口隆夫さん

1)3つの言葉について質問します。

Q あなたにとって「ダンス」とはなんですか?  


自分がどんな人間で、どんなことを考え感じ、どんな嗜好をしているのか、どのような状況に自分の肉体や感情、精神がどのように反応し受け入れあるいは拒絶し解決し乗り越えようとするのか、を発見する旅。作品作る途上で、問題が持ち上がったときに思いもよらない解決策を出したりすると、自分はこんなことをするのかと、よく驚く。ああでもない、こうでもない、あっち行ったりこっち行ったりしながらなんとか抜け道を見いだす、その道のり。

Q あなたにとって「コンテンポラリー」とはなんですか?

あることを表現するのに実にさまざまなメディア、手法、スタイルが可能になってきたことによって、新たな視点、感性、テーマも出てきた。インスタントカメラやホームビデオカメラ、さらにはデジタルカメラや携帯カメラの登場によって誰でもいつでもどこでも気軽に映像が撮影できるようになったことは映像芸術の内容やテーマにも絶大な影響を及ぼしていることは論をまたないでしょう。オルタナティブな形式や手法を思いつき発明することによって初めて思いつくテーマや内容だってあるよなって思います。そのように形式と内容は鶏と卵のような関係だと思うわけですが、歴史政治経済を含む社会状況、技術の進展、アーティストの意図や感性、それを受け止めるオーディエンスといった要素がダイナミックに交錯し合う場を<コンテポラリー>というのだと思います。


Q あなたにとって「コミュニティー」とはなんですか?

うーん、これについてはまだ考えがうまくまとまっていません。


2) あなたにとって、ダンス活動をするモチベーションの根源となっているものごとはなんですか?結論ではなくても、問いのままでも良いのでお答え下さい。


最近はここまできたらもうやめてしまうのはくやしいな、とも感じたりするのですが、目立ちたいとか舞台の快感みたいなものが大きい気がします。あるいはツアーでいろんなところを旅しいろんな人と出会い、いろんなおいしいものを食べる、っていうような欲望もかなりあります。そういったことも含めて、先に書いたように、舞台を通して人や社会とダイナミックにつながること、そしてそこに自分を映す鏡を見いだすことに大切な意義を感じています。

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